この度、心臓血管外科の手術手技の向上を目的として、医療者向けに「自由視点映像」、「マルチアングル映像」という技術を用いた教育ビデオを作成しました。

この映像技術は、「視聴者がスマートフォンやタブレット上で、アングルを自由に操作できるもので、術者となる医師のみならず、手術の現場で一翼を担う医療スタッフが、ここの視点から模範となる手術映像を見ることができます。感染症パンデミックなどの影響を受けずに、独学で手術手技のスキルアップを実現できる画期的なシステムについて、今後はさまざまな方向で開発していく予定です。それに先立ち、医療関係者の皆様に、5分程度のサンプル映像をご覧いただき、5分程度で回答できるアンケートにご回答いただきたく、ぜひご協力ください。手術映像は、秦　雅寿（はた・まさとし）先生にお願いして撮影しました。秦先生はドイツ・バドユンハウゼン心臓糖尿病センターという欧州最大規模の心臓病センターで2020年まで上級指導医として勤務し、特に低侵襲僧帽弁形成術では中心的役割を担っていた世界的にもその技術力が認められている心臓血管外科医です。